物語は13歳の少年・正樹()が殺された事件から始まる。死体は町の中心にある橋の下に無残に捨てられ、小さな町はたちまち不安と()恐怖に包まれた。正樹の同級生である春・晃・朔・直哉は、犯人は正樹がよく遊びに()行っていた()怪しい老人・おんさ()んに違いないと家に押しかけ、揉み合いの()末、1人がおんさんを殺してしまう。そして彼はおん()さんの家に火を放()ち、事件は幕を閉じた。22年の時が()過ぎ、刑事になった晃は父の死を()きっかけに帰郷。春・晃・朔は再会するが、同じ場所で少年の死体が発見され()、それぞれが心の奥にしまって()いた事件の扉()が開き始める。
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